囃子の譜

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祇園囃子の譜は、函谷鉾ではB三サイズぐらいの和紙に●と▲で描かれて、浅い鍋の底のような鉦の●が真ん中打ちで、左右に並ぶ ▲の左が下縁打ちで右が上縁打ちである。これが上から下に行を変えて書かれており、太鼓が入るときは赤色の●で、笛が入る場合は「ヒータウラー」などの符丁が書かれている。これに掛け声や一遍囃子後の指示が、例えば繰り返し囃子する場合は「カヘシ」、次の指定曲に入る場合は「常目一遍で萬歳へ」などと書かれている。鉦方はこの譜を見ながら打つとともに間や速さを体で覚える。中学生以上になると譜は見せない。鉦の譜は各鉾で独特である。笛は旧来のものは符丁のみ書かれていて、こぶしの利かせ具合や伸ばし具合は体で覚える。太鼓の譜は元々なく、体で覚えていたが、平成八年に太鼓方指導者により鉦、笛、太鼓の総譜形式で考案された。




祇園祭について、そして函谷鉾・保存会について、詳しくご紹介しております。「鉾や山を見る」・「巡行を楽しむ」だけでも良いのですが、その歴史、由来、願いなど多くの人々が積み上げてきたことを知って、実際の鉾や山をご覧いただくとより深く楽しんでいただけるのではないでしょうか。

そんな願いを込めてご紹介しておりますので、ぜひじっくり「函谷鉾」を知ってください。