胴掛(三種類)

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函谷鉾の胴掛は「北流れ(左側=笛方側)」と「南流れ(右側=鉦方側)」にそれぞれ三種類、同じものが前(進行方向)から順に掛けられている。進行方向から順に







一.「梅に虎文」

十七世紀、李朝の朝鮮段通。
斜目の格子額の中に太い幹の梅樹と大虎が織り出されたもの。
百十一センチメートル×百七十五センチメートル。現在は平成三年に復元新調されたものを使用している。







二.「赤地花唐草文」

十七世紀から使用している華文唐草模様のペルシャ絨毯。
百四十八センチメートル×百八十二センチメートル。現在は平成二年に復元新調されたものを使用している。




三.「玉取り獅子文」

十七世紀から使用しているアラビア文字額の中に〝玉取り獅子〟の中国段通。
〝玉取り獅子〟の図柄は雌雄の獅子がじゃれ合うとその毛玉から立派な獅子が生まれるという吉祥模様である。
百八センチメートル×百七十一センチメートル。現在は平成三年に復元新調されたものを使用している。





祇園祭について、そして函谷鉾・保存会について、詳しくご紹介しております。「鉾や山を見る」・「巡行を楽しむ」だけでも良いのですが、その歴史、由来、願いなど多くの人々が積み上げてきたことを知って、実際の鉾や山をご覧いただくとより深く楽しんでいただけるのではないでしょうか。

そんな願いを込めてご紹介しておりますので、ぜひじっくり「函谷鉾」を知ってください。