囃子方と祇園囃子
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鉦方
多くの新入会者は成年までの十年余りの鉦方修行で四十数曲の函谷鉾祇園囃子の技術だけでなく七十代から小学生までの上下関係の中、マナーや礼儀を身につける。 鉦方の札順一位は「ハナ」と呼ばれ、リーダーとして演奏の実力と人望が要求され、囃子技術を教えるのみならず練習の準備と後片付けなどを統率する責任を持つ。札順二位は「二番」と呼ばれ、ハナを補佐する。四時間に及ぶ巡行中ハナと二番は鉦方の先頭と二番目に陣取り、交代せずに演奏し続ける。七つの鉦の残り五つは他の鉦方が振り分けられ、札順と実力、練習態度などにより五人の班長を選任され、それぞれ経験年数により演奏場所が決められる。成人して本人が決意したときに嘉多丸会役員会が認めれば太鼓方、笛方に移る。
祇園祭について、そして函谷鉾・保存会について、詳しくご紹介しております。「鉾や山を見る」・「巡行を楽しむ」だけでも良いのですが、その歴史、由来、願いなど多くの人々が積み上げてきたことを知って、実際の鉾や山をご覧いただくとより深く楽しんでいただけるのではないでしょうか。
そんな願いを込めてご紹介しておりますので、ぜひじっくり「函谷鉾」を知ってください。