函谷鉾ついて

保存会概要

祇園祭は、我が国の三大祭りの随一として今や日本国内は勿論のこと、今では世界的に知られる祭りとなっております。

その起源は貞観(じょうかん)11年(869)に66基の矛(ほこ)を立て悪疫退散を祈ったと云われ、その後、応仁の乱(1467~1477)、宝永5年(1708)、天明8年(1788)の大火災、元治元年(1864)の兵火の難に見舞われ、それも伝統を継承する町民の並みならぬ努力によって復興し、従前よりも優れた装飾品を加え、今日の壮麗華美な鉾や山が巡行する祭りになりました。

函谷鉾イラスト

我が函谷鉾も天明の大火(1788)に遭い他の山・鉾同様に鉾を殆ど焼き尽くし、それから50年後の天保10年(1839)函谷鉾町在住の先人達の大変な努力の積み重ねによりやっと今の函谷鉾が復元されました。

今後の保存管理を確実に続けていかなければ早晩老廃衰退して失われてゆくところと思われます。

それは先人の苦労を失うばかりか、さらには国の損失にもつながっていきます。そこで、現有する鉾を確実に保存管理し次の世代に伝承していくことが、今私達の重要な責任であり、務めだと考えます。

そして、幾多の困難を克服し、昭和42年(1967年)4月12日付けを以て、財団法人函谷鉾保存会を設立以来、今日迄47年間当保存会は寄付行為に基づき粛々と運営されてきました。

しかし乍、平成19年法律改正により現行の財団法人組織は5年以内に公益財団法人組織への移行と定款設定が義務化されました。

当財団法人も公益財団法人移行申請手続きを終え平成26年(2014年)1月30日付で公益財団法人函谷鉾保存会に認証されました。

公益財団法人函谷鉾保存会の目的及び事業内容等の詳細を記した定款は、当HPの法人概要の項をご覧ください。

祇園祭について、そして函谷鉾・保存会について、詳しくご紹介しております。「鉾や山を見る」・「巡行を楽しむ」だけでも良いのですが、その歴史、由来、願いなど多くの人々が積み上げてきたことを知って、実際の鉾や山をご覧いただくとより深く楽しんでいただけるのではないでしょうか。

そんな願いを込めてご紹介しておりますので、ぜひじっくり「函谷鉾」を知ってください。